森のなかの標本室

不思議な標本を作るアートユニット「飴色団栗研究室」にまつわるちょっとしたおはなし

飴、という言葉は私にとっていくらか新鮮だ。

研究員は一人思う。

物心ついた頃からあのキラキラした菓子のことはキャンディ、と呼んでいた。

 

しかし、「これ」はやはりどうにも「飴」なのだ。キャンディという響きの軽やかさとは少し違う、とろりとしてもったりと重く、時にガラスのような硬質さをも見せる、この輝き。なおかつ拾い上げればガラスよりもずっと軽々と持ち上がる、このあっけなさ。

 

そんなところが「飴」なのである。

このドングリは。

 

蜂蜜の中にそびえるあの巨木にはなんと、飴でできたドングリのような木の実が成るのである。

 

色とりどりの「飴団栗」が実る様は、クリスマスツリーと呼ぶには少々異様すぎる気もするが、そう呼びたくなる気持ちがちらりと浮かぶくらいには、いい感じなのである。

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