森のなかの標本室

不思議な標本を作るアートユニット「飴色団栗研究室」にまつわるちょっとしたおはなし

木の葉

それは雪に覆われていない季節ならば大抵いつでも目にすることができる。

 

青葉

都会のど真ん中でも、1枚くらいは簡単に手に入れることができる。

 

若葉

しかしあなたは、それを手にとって心ゆくまで眺めたことがあるか。

 

日に透かし、生命そのもののような美しい緑を堪能したことがあるか。

 

葉脈の一本一本を目で追い、そのラインの複雑な美しさに感嘆したことはあるか。

 

青く爽やかな香りを嗅ぎ、歯を立てて味わい、ゆっくりと撫でて手触りを確かめたことがあるか。

 

「知る」ということの本質は、我々が普段言葉として使っているそれよりもずっと奥が深い。

 

葉の一枚にすらたくさんの知る余地があるというのに、我々が世界を知る日はいつか来るのだろうか。

 

 f:id:CaramelAcorn:20170710230216j:image