森のなかの標本室

不思議な標本を作るアートユニット「飴色団栗研究室」にまつわるちょっとしたおはなし

星豆

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星雲のような色合いからそう呼ばれている豆である。普通に分類するとしたらインゲン豆の仲間になるのだろうが、「森」の植物には独自の分類法が採用されているため、似ていても、インゲン豆ではない。

 

霧の谷付近に多く自生しており、かの民はこの星豆を甘く煮て食べる。味は花豆に近く、ほくほくとやわらかく、かつしっとりと品の良い甘さに煮上げるのが腕の見せどころらしい。

 

鮮やかな青系統の色味が多く、食欲が増すとは言えない外見な気もするが、特産品の夜空に見立てた黒い皿に数粒飾られた様は、お茶菓子としても中々に美しい。

 

おやつの定番として扱われているところからも分かるように「森」ではそれほど珍しい植物でもないのだが、実はこの豆、まだまだ謎が多い。

 

というのも、豆にまつわる噂話が色々と存在するのだ。

 

曰く、流星雨の次の日には爆発的に増えるだとか、月の光に晒すと光る豆になるだとか、ごく稀に「ブラックホール豆」が出現するだとか……。

 

流石にないだろうというものも多々あるが、火の無いところに煙は立たないという言葉もある。暇をみて一つひとつ調べてみるのも楽しいかもしれない。