森のなかの標本室

不思議な標本を作るアートユニット「飴色団栗研究室」にまつわるちょっとしたおはなし

透きとおる

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透き通ったものに、心ひかれないだろうか。

明かりにかざすとキラキラと光を屈折させるようなもの、欲しくはならないだろうか。

 

人はなぜ、透き通ったものを美しいと感じるのか。光が反射するか吸収されるか透過するか、その違いでしかないではないか。

キラリと反射して目立つからだろうか。星の光を手に入れたような気分になるからだろうか。水を固めたようで不思議だからだろうか。

 

水晶を発見した人類はそれを氷の化石だと思った、というエピソードが私はとても好きだが、確かに、自然界で氷以外の透き通った固体は希少なものが多いように思う。

 

透明なものがありふれている今の世の中でも、我々は本能的に、溶けて失われないキラキラした透明を神秘的な気持ちで見てしまうのかもしれない。