森のなかの標本室

不思議な標本を作るアートユニット「飴色団栗研究室」にまつわるちょっとしたおはなし

地味な虹

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画像は蛋白果(たんぱくか)の標本である。角度を変えると遊色効果があらわれる。その光り方には一つひとつ個性があり、研究所の中でも人気の標本の一つである。

 

蛋白果という名前ではあるものの、オパール(蛋白石)に比べると虹の色は随分と淡い。要するにパッと見はかなり地味な木の実なのである。

 

だが、光の当たる場所で角度を変えてよくよく見れば、幻のような光が内部に閉じ込められているのを見ることができる。

 

一見つまらなさそうなものも、光を当てて別の角度からじっくり眺めれば魅力が見えてくる。蛋白果に限らず、世の中は案外そういうものなのかもしれない。