森のなかの標本室

不思議な標本を作るアートユニット「飴色団栗研究室」にまつわるちょっとしたおはなし

幽霊の標本2

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以前お話しした幽霊の標本の写真が撮れたので、ご紹介したい。

 

元々は飲料品なのだろうか、青っぽい色の古びたガラス瓶に、少し引っ張ったくらいでは抜けそうもない力でコルクがねじ込んである。

 

中は埃のようなものでぼんやりと白く、光が当たると白い靄が浮かび上がるように見える。

 

「幽霊標本」とだけ書かれたラベルがぞんざいに貼り付けられており、採集場所や日時の類は一切記されていない。貼った研究員のやる気のなさが伺える。

 

この中には本当に幽霊が保存されているのか?幽霊とはガラス瓶やコルク栓で捕まえられるものなのか?そもそも幽霊なんて実在するのか?

 

博士に尋ねると意味深な顔で黙り込む。右の研究員に尋ねるとにっこりして「さあ、どうでしょうね」と返される。左の研究員に尋ねればフンと鼻で笑うだけ。

 

果たしてガラス瓶の中の真実や如何に。