森のなかの標本室

不思議な標本を作るアートユニット「飴色団栗研究室」にまつわるちょっとしたおはなし

お酒の時間─前編

f:id:CaramelAcorn:20170922065931j:image

博「では、これより第3回密造酒の会を開催する」

右「前から気になってたんですが」

博「なんだね」

右「密造酒って違法じゃないですか」

左「いや」

右「違うの?」

左「酒税法に違反していないことはある程度確かめてますから、厳密にいうと密造酒じゃありません」

右「あ、そうなんだ」

博「秘密裏に作って見せ合うから密造酒の会なのだよ」

左「君らは楽しくなると何やらかすか分からないので、事前に素材は伏せて製法だけ確認しています」

右「あれはそういうことだったんだ」

 

博「では私から、今回は歯車酒だよ」

左「……確かに歯車がたくさん沈んでますね」

右「かわいい」

博「歯車豆を半年漬け込んだのだよ。良い色だろう」

右「確かに琥珀色……というか透き通った茶色?」

博「どれ、注いでやろう。……左の、これはどちらかというと洋酒だが、お猪口で飲むのかね」

左「ええ、ちょっとでいいので。というか、これ一杯飲むのも30分はかかります」

 

左「へぇ、コーヒーの香り」

右「カルーアミルク作れそうだね」

博「試してみよう」

右「僕これ好きだなあ」

博「そうだろうそうだろう!」

 

続きは次回