森のなかの標本室

不思議な標本を作るアートユニット「飴色団栗研究室」にまつわるちょっとしたおはなし

お酒の時間─後編

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右「次は僕で。種花蜜酒です」

博「蜂蜜酒の類かね。その割には赤いが」

左「蜂蜜酒は作るとそれこそ密造酒なので、違うはずですよ……違うよね?」

右「あの、なんだったっけ。常に木の中で大量に木苺酒みたいなのが出来てる場所あるじゃないですか。あれを汲み上げたやつと、種花の蜜のカクテルです。

左「色が良いね」

右「味も良いよ」

 

博「これはまた随分甘いな」

左「そうですか?私は丁度良いです」

博「左のはあまり甘いものを食べない印象だったが」

左「お酒に関しては別です。死ぬほど甘いのがいいんです」

右「ふふ」

 

 

左「では最後は私ですね。竜梅酒です」

右「青い!」

左「サファイヤみたいでしょう。飴団栗の中でも竜飴と呼ばれる青い種類のだけを集めて、 それを砂糖がわりに梅酒を作りました」

博「その果実は」

左「普通の梅です」

 

博「味は梅酒だな」

右「この、グラスを揺らすと炎が揺れるみたいに光が反射するのがいいね」

左「うむ。味よりも色ですね」

 

 

博「では、これにて第3回密造酒の会を閉会する。次回は通常通り適当な時期に」

 

 

お酒は二十歳になってからですよ