森のなかの標本室

不思議な標本を作るアートユニット「飴色団栗研究室」にまつわるちょっとしたおはなし

彼岸花

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彼岸花」というより、「草花火」と呼びたい。

 

人によってはこの花を冥界の入り口に咲く花のように扱うが、私はこれを、見つけると嬉しい可愛い花として認識している。タンポポみたいにどこにでもあるやつではなくて、ちょっとレア度の高い野苺とかの仲間だ。

 

太くてしっかりした茎がにょきっと伸びて、先端になんだかぴょんぴょんしたテンションの高い花が咲いているのが良い。鼻を近づけても草のような香りしかしないのもまた可愛い。

 

「艶やかな花」というよりは「でっかい野草」という感じなのに、その花はよく見ると工芸品のように整った美しい形をしている。

 

思えば、この品種改良の跡が見えない「美しい野草」という立ち姿が、人を惹きつけるのかもしれない。

 

彼らは中国のあたりからやってきた帰化植物と言われているが、確かにこんな花が中国の自然の中に野生で生えていると考えれば、たまらなく絵になるような気がする。

 

いつか中国の彼岸花を見る旅に出ても良いかもしれない。