森のなかの標本室

不思議な標本を作るアートユニット「飴色団栗研究室」にまつわるちょっとしたおはなし

光る飴

飴団栗は、差し込む光の角度や強さによって、稀に内側から輝いているような光りかたをする。発光する性質はないし、中に電球が仕込んであったりもしない。薄暗い標本箱の中でキラリと光を発する様を見つけた時は、中々に運が良い。

 

飴団栗はその名の通り飴であるからして、ブナ科の堅果であるどんぐりと違って突然中から虫が出てきたりはしない。ただ蟻が喜んで運んでいることは多々ある。

 

研究室にはいくつかの飴団栗が保存されているが、部屋が蟻だらけになっても困るので、博士の技術で食べられないように加工してある。無論樹脂に封入してあるのでもなく、なぜかなんとなく飴ではなくなっているのだ。博士のへんてこ機械については私も良くわかっていない。

 

これは余談だが、「どんぐり」というのは正式な植物の名前ではなく、ブナ科の果実、いわゆる「どんぐりっぽい」木の実の総称である。しかし「飴団栗」は本名だ。アメ科アメドングリ属アメドングリ。少々間抜けな名前だが、私が名付けたのだから仕方ない。

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