森のなかの標本室

不思議な標本を作るアートユニット「飴色団栗研究室」にまつわるちょっとしたおはなし

標本箱の種類─額縁風

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壁にかけるのにこれほど──と始めたいところだが、これは壁に掛けられるようにできていないのだ。一体何故だろうか。それはこの箱が部屋や壁を装飾するものではなく、ただ標本を引き立たせる為だけのものだからである。

 

写真の箱は黒に近いこげ茶に金という取り合わせだが、その色合いは当然中身によって変わる。薄ぼけた冴えない茶色もあれば、艶やかな赤茶もある。背景の色も、黒茶白新しい紙古い布と標本ごとに差し替える。

 

全ては標本の美しさを引き立たせるためである。部屋の壁の雰囲気なんぞ知ったことではない。

 

額に入った絵画のように標本を眺めたいが、それは決して自分の部屋に飾るとカッコいいからではない。大切なのはものとしての美しさ。私は純粋に標本に魅せられているのだ──そういう人にオススメの箱である。