森のなかの標本室

不思議な標本を作るアートユニット「飴色団栗研究室」にまつわるちょっとしたおはなし

博士、聞いてます?

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──そしてこれがその、標本箱に見えるアートブックなわけです。

──その前に、アートブックとは具体的に何を指すのだね。

──単純に画集のことを指すこともあれば、本の形態をした芸術作品のことを指すこともあります。

──本の形態をした芸術作品。

──ケルズの書とか、絵巻物とか、アートとしても価値があるでしょう。

──ほう。

──うちの場合は「作品集であり、それ自体も作品である」という位置付けですね。

──ですが、問題があります。

──なんだね。

──アートブック、という言葉の響きが気に入りません。カタカナで書いた時の字面も。

──そうかね。

──何か別の名前を付けたいのです。

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──博士、聞いてます?

──ふむ。この写真は良いな。

──ええそうでしょう。次は紙質にもこだわろうかと。それよりアートブックに代わる名の案ですが

──この写真はどこで撮ったのかね。

──その辺の森です。それはそうと

──これは。

──本があるといいかなと思って置いたバラの育て方の本です。内容に関連性はありません。

──ふむ。それで、なんの話だったかな。

──……また今度お話しします。