森のなかの標本室

不思議な標本を作るアートユニット「飴色団栗研究室」にまつわるちょっとしたおはなし。毎週金曜日夜9時ごろ更新。

種花と占い

種から花だけが咲くから、種花。

発見された当初はそのまま「種から花」と呼ばれていた。それを省略して「種花」なのである。

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「花の遺跡ではかつて占いに使われていた」といつも紹介しているが、それ故に花の遺跡でも「種花」と呼ばれていた訳ではない。当時は「希望を読む」というような意味の言葉で呼ばれていたと判明している。

 

私個人に関して言えば占いの経験はなく、神社のおみくじも引いたことがないが、そういうものがあることで未来に希望が持てるなら、なかなか素敵な文化だと思っている。

 

これも遺跡の研究から分かったことだが「種花占い」には良い結果しかない。

 

この花が咲けば「希望は既に見えている」

この花が咲けば「涙の分だけ憂いは失われた」

この花が咲けば「安らいでいれば大丈夫」

この花が咲けば──

 

優しい言葉とともに小さな花が咲く。かつての花の遺跡の人々はそうして心を癒し、可憐な野草の生きる姿に希望を見出していたのかもしれない。