森のなかの標本室

不思議な標本を作るアートユニット「飴色団栗研究室」にまつわるちょっとしたおはなし

母岩草

母岩という言葉をご存知だろうか。では結晶は?鉱物の結晶が生えている、その母体となっている岩のことを母岩と呼ぶ。ぼがん、と発音する。

 

母岩草という名前は、そのトゲのある浮き袋の中に結晶が育ち、まさに草が母岩の役目を果たしているところから来ている。

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湖の水面にぷかぷかと浮かんでいる水草で、株の周りをトゲトゲの浮き袋がぐるりと取り囲む。中に空気が詰まった浮き袋にトゲが生えているため、トゲフウセン属に分類されている。

 

浮き袋に結晶が生えていて果たして浮くのか?という疑問を抱く方もいるだろう。結論から言うと、浮かない。結晶が育つにつれて徐々に沈んでいく。それで大丈夫なのかと言われれば、大丈夫なのである。そう、春になる度に新しい浮きが生まれているのだ。