森のなかの標本室

不思議な標本を作るアートユニット「飴色団栗研究室」にまつわるちょっとしたおはなし。毎週金曜日夜9時ごろ更新。

標本を身につける

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写真はこの冬の新作、標本箱の首飾りである。

身につける形の標本箱として最もふさわしい形を研究するのに随分かかったが、今回初めて納得いく形のものが完成した。

 

木製のフレームは飾り彫りが施されており、角に紫檀のかんざしを入れることで接着面の少ない繊細な構造に強度を持たせている。

仕上げは蜜蝋ワックスで滑らかに磨き上げ、暇には本革を使用。胸元で握って眺められる長さに調整できる。

また歩くうちに裏返ることを想定し、表裏のないデザインになっている。

 

そして何より大切にしたのは、デザインの「飴色団栗研究室らしさ」である。

身につけても不自然にならない品の良いサイズ感を維持しつつも、標本箱としての機能を損なわない造形のバランス。きちんと文字が読めるラベル。

飴色団栗研究室は標本を作る現代アート作家でアクセサリーの類は専門外といえば専門外だが、作品の「おまけ」のような存在ではなく、自信を持って我々の芸術の一部だと言えるようこだわっている。

 

この身につけられる標本は、これから少しずつ種類を増やしていく予定である。

 

ぜひお好みの標本をひとつ持ち歩き、ふと立ち止まっては日にかざし、休憩時間にじっくり観察し、日々の生活を彩って欲しい。

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