森のなかの標本室

不思議な標本を作るアートユニット「飴色団栗研究室」にまつわるちょっとしたおはなし

飴団栗の琥珀

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飴でできた木の実が実る「飴団栗」という木があるが、これはその飴団栗の樹液が化石になった琥珀である。

 

化石になってしまえばもはや口に含んで溶けることもないので、普通の琥珀と大きな違いがあるわけではないが、それは大した問題ではない。

 

化石の魅力とはその姿形だけではなく、そこから太古の昔の情景を想像させるところにもある。

 

飴団栗の琥珀を手に入れたあなたはきっとそれを光に透かして眺めながら、風に揺れきらめく飴の実とその樹液の味と、木の周りにほんのりと漂う甘い香りを想像するだろう。

 

化石に限らず、標本の価値の半分はあなたの想像力と、魅力を見つけ感じ取る感性に委ねられている。

 

そして、あなたの持つ半分が磨き上げられ高められた時、標本の価値もまたこの世に二つとないところまで高まるのである。